青土ダム見学 その4

この変わった形の洪水吐きは、二段になっています。
現在水が流れている部分は常用洪水吐き。
その上に似た形のものがもう一つあって、それが非常用洪水吐きなのです。


これが非常用洪水吐きです。
ここまで水がきたら当然下の洪水吐きと同じようにこの縁から水が
流れ込んで堤体を越え、流れていく仕組みです。
洪水吐きについての説明は別のページで御覧下さい →


管理事務所に入りました。
ドアを開けるとすぐパンフレット類が目に入ります。
そしてすぐ横にヘルメットと長靴、そして監査廊へのエレベーター。
インターホンを押して職員の方にご挨拶です。

「おはようございます!通りすがりの観光客です。見学させて頂きたいんですが♪」
「はい。見学は天端からお願いしたいんですが。」
「今日は洪水吐きが働いているんですね♪」
「え..あぁ。今日は2cmほど『常満』超えてますので。」

(おぉ。業界人は常時満水位を常満と略するのか φ(。。) )

「監査廊の見学は受け付けておられるんでしょうか。」
「いえ、監査廊は公開していないんです。」
「ロックフィルダムの監査廊は見た事ないんです。見せてもらえませんか。」
「監査廊自体は重力式コンクリートと変わらないですよ。」

見たいんです見せて欲しいんです黙って勝手に入っちゃうぞ..。
というオーラが私から出ていたのかは判りませんが突然、応対してくださった方は
苦笑交じりにエレベーターを動かしてくださったのです(感激)


書類・ボーリングサンプルなどの倉庫として使われているスペースを抜け
ゲートに向かっています。ゲートを見せてくださるという事で私は小躍りしています。


監査廊の途中、ゲート室の上の廊下の窓から放水路を見下ろします。
天端から見るのとは違ってさすが至近距離。迫力が違います。


そのまま目を上げると減勢工が見えます。
右手に見えているグラウンドから先ほどここを見ていました。


そのフロアにはゲートのシリンダーがどーんと居座っていました。
ゲート本体はこの下で見られるそうです。