新津油田 見学 その2


天井が明るいのは採光のために設けられている明かりとりです。
半透明の波板が設置されているので屋根が壊れているわけではありません。


巨大なベルトを動かす巨大なリング。


リングの中央の軸の下の方に舞の偏心円盤が見えます。
その円盤に鉄製のロッドが接続されています。


ロッドの先端にワイヤーが繋がれ、この山のあちこちに設けられた
油井に向かって伸びているのです。


もけいでも動きが面白いなと思っていましたが
実物はこんなに巨大なので動いているところはもっと面白いはず。
どのくらいの速度で回転していたのか興味が尽きない。


このエリアの油井に大してこんなネットワークが構築されていたのです。
すごいなポンピングパワー!!
一台でこんなにたくさんの動力源になっているなんて。

順番にワイヤーが引っ張られ、また緩んで
汲み上げをしているところを想像して映像がほしいなと思ったり
実物の映像より萌が爆発するであろうアニメにしてほしいなと思ったり
現地で妄想が止まらない。
楽しい。


でも日暮れが近いので山を下らなくては。
散策路を歩いているとなにやらしっとりした山肌が。


説明板がありました。
石油がしみでる地層でした。


標高の低いところまで戻ってきました。
ポンピングパワー以外にもたくさんの産業遺構が残っているそうです。


原油は色々な工程を経てから出荷されていきます。
掘り出した時にはいろいろな物がたくさん混じっているのです。


原油はまず水分を取り除くために水切りタンクというところに貯められ
その後、さらに水分を除いていくために加熱炉という場所で
70℃まで熱して、また水切りタンクで水を取り除いて、という
プロセスを進むのだそうです。


レンガ造りが多いのは理由があるのか
単に最初に作られたものを大事に使っているのか疑問だったのですが
ちゃんと答えが書いてありました。


温度管理のためのレンガ被覆だったのです。
信濃川の船着場というのははっきりわかりませんが
矢代田駅というのは現在の地図で見る限り
ここから直線距離で1.5kmくらい西側にある駅でした。


レンガで被覆されていない鉄製のタンクはというと…。


これが水切りタンクでした。