新津油田 見学 その3


石油の里公園の敷地の外、街の中にもなにかあるようなので
後で行くことにします。


大きなタンクがありました。


会社のマークも入っています。
ここは組み上げられた石油がまず集められるタンクのようです。


説明書き。
原油は水を含めて色々混じっていますので
まずは溜めるだけでも比重で分離するのでざっくり分けることができるのかなと。
そのあと、原油部分は先ほどの70℃ので加熱する水切りタンクに送られて
さらに含有している水を飛ばして煉瓦でおおわれたタンクで保温保管して
出荷されていたみたいです。

慌てて見ているので工程が間違っていたらすみません。


日が落ちそうなので急いで町中に見えている櫓の方に移動します。


町中に立派な産業遺構があるのってとても素敵です。
街ごと博物館状態大好きです。


ここにもポンピング装置。
ウォーキングビーム式ポンピング装置だそうです。
ポンピングパワーのお仲間。


大きな車輪がありました。
これが回って生み出すパワーを上下運動に転換して
汲み上げに使うんですね。
考え方はポンピングパワーとおなじ。


町中にある遺構ですから周りを行きかう住民の方には
珍しいものでも何でもなく皆様、横を素通りしていかれるわけですが
こちらはもう頭おかしい人ですかというくらいうひゃうひゃ喜んでいます。


組み上げられた石油が設備のあちこちにプールしているので
重い油の臭いが鼻にわずかに届きます。
刺激臭とかでは全くないです。


丸い水槽には水鏡とは別物の光がありました。
とても重い光です。
水鏡のようなクリアな光ではなく沈んだ色です。


あちこちに組み上げられた石油が残されているようです。
といっても雨水も混じって酸化もして商品となるような物でなくなって
何年も経過したものと思われます。


実に独特な色合いで見ていて不思議な絵が表れるのが面白くて
日が暮れかけているのにここで水槽にたまった石油をずっと撮ってしまいました。


何とも幻想的な原油の鏡です。


平成8年まで掘削されていた新津の油井です。

採掘されなくなって長く経ちました。
ここは石油の町でした。
今も採掘が盛んだった時代の気配が残る町です。

国内ではなかなか見ることができない設備の
貴重な産業遺構がぎゅっとまとまっているので
たくさんの方に見てほしいと思いました。

そしてポンピングパワー!!を合言葉にしたいです♪