和佐保堆積場 見学 その3


県道をさらに奥に進みます。
まだ天端レベルではありません。
県道の横には大きな水路が延々と続いています。

天端横のレベルには堆積場の管理所など建物がいくつかあるのですが
ここで写真を撮ると騒動になるかもと控えました。
以前は神岡工業の敷地のいたるところに写真撮影禁止の看板があった時期もあったのです。
何故かというと廃墟系サイトの不法侵入が後を絶たなかったからという理由でした。
そしてそれに紛れて侵入して捏造記事を書く新聞記者。

最近では神岡鉱山といえばまず頭に浮かぶのはカミオカンデです。
人によっては飛騨トンネルかもしれませんが。
私はそれら全部ですが。


という事で気を使いながら移動してきました。
すでに天端から100m以上離れています。

右手奥が天端、左手にダム湖部分に当たる堆積スペースが広がっています。

白く広がる堆積場
細かく細かく砕かれた鉱石
必要な成分を取り除かれたスライム
それが谷を埋めてこの高さまで積み上がりました。


草が生え始めているところもあります。
表面を走る水は吃驚するほどの透明度です。

この白い微粒子が太陽の光によって
朝には青く、昼には白く、夕方にはオレンジ色に
太陽の光の見せる色そのままに色を変えるのが美しいのです。
けっして堆積物自体が発色するというのではありません。


堆積場の横を県道が走っています。
山側にはこれまた延々と水路が通っています。


この水路は上流からのバイパスなのかなと思って見ていましたが
京都市の音羽ダムと同じ構造である可能性もあるなと思いつきました。
ダム湖の集水域の山から来る水をこの水路で受け止めて堆積場に流入しないようにして
そのま下流河川にパスさせる仕組です。

それとも純粋に発電用の水たったりするのかもしれませんが
そのあたりは現地で見ているだけでは調べが付きません。
謎のまま。


色々と謎の部分もありますが
更に上流に進んで来て堆積場の最上流、水面が見える辺りまでやってきました。