中竜鉱山跡〜 面草鉱滓堆積ダム 見学 その4


一つ目の石段を上がってきたレベルの様子。

コンクリートの遺構がいくつか残っています。


そしてもうひとつの石段。
ここを上がれば天端かと思い気楽に足を進めました。

一つ目の石段の周囲はすっかり草に覆われていましたが
二つ目の石段の周囲はロックフィルダムのようにきちんとロック材で覆われているのが
苔と草の途切れている場所から見ることができました。


二つ目の石段を登り終えました。
天端までやってきたと見回すとどうも様子が変です。


天端だと思っていたところからまだ上にゆるやかな斜面がずっと続いているのです。

まさか・・
まだ上がある?


天端だと思っていたレベルから上を見るとこんな風にずーーっと斜面が続いています。

遥か彼方まで斜面です。

こ、ここ、天端じゃなかったんだ・・
先が見えないけど、多分この奥にずっと堤体が続いてるんだ・・

そ、そりゃそうだよね
中竜鉱山は昭和48年の段階で日産2000tの選鉱態勢を整えていたんだから
あんなに小さいテーリングダムで用が足りるはずないもんね

あぁぁ

アホだなぁ

なんでそれに早く気づかなかったんだろう。


躊躇していても仕方がないので斜面にある道を
堤体右岸・左岸に向かってひたすら登って行きます。


登っても登っても上がるほどに堤体の幅が広くなっていくので先が見えない道行き。


途中でジグザグに登るのに嫌気がさして直進しようと試みました。
しかし枯れたススキっぽい植物がびっしり地面を覆っているので物凄くグリップが悪くて滑る滑る。

危ないので直進するのをやめました。

斜面に生えている木は何の木なのかと気になっていたのですが
雪で曲がったその木の肌は桜に似ていました。

もしかして山桜だったとしたら花の頃にはどんなに美しいでしょう。

そんな思いが頭をかすめたのも束の間、足元が滑って横転。
怪我はしませんがスリップダウンはとても縁起が悪い。


息が切れてきたので一休み。
振り返ると中竜鉱山の選鉱場があった場所が確認できました。