中竜鉱山跡〜 面草鉱滓堆積ダム 見学 その5


ひぃひぃ言いながらやっと目指していた電柱の高さにまでたどり着きました。
堤体左岸にコンクリートの遺構が見えています。
堆積ダムへの鉱滓運搬のコンベアなどがあった場所のはずです。

て、天端だよね
もうこれより上はない・・よね

しかしどうも様子が変です。
斜面がまだ続いています。

まさかこの斜面・・
向こうに見えている山のふもとまでだらだら続いていて
天端が無いとかいう落ちじゃないだろうな・・・


流石にもう気力が尽きてしまい
空を仰ぐと綺麗な飛行機雲が出ていました。

しかし足を止めると先に進めないので止まってはなりません。


中竜鉱山選鉱場と面草堆積ダム付近の等高線。
選鉱場のあるのが大体標高600m。
現在地は左岸についている道路の位置から考えるに
標高700mと750mの中間あたりと推察されます。

つまり
簡単に考えても
奈良俣ダムか九頭竜ダムのリップラップを登っているのに等しい暴挙をしているという事に!


想像するだけで気力が萎えるのでとにかく登る。
正面に見える一番高い山は中竜鉱山の人形坑がある人形山。

人形山だ・・
さっき通って来た中山坑入口の0mから270m上まで坑道が通ってる山だ
中竜鉱山で最も品質の高い鉱石を産出した4-6鉱体の真上だ
あの向こうには真名川ダムがあるんだなぁ

きっと天端があるはずだと信じて登ります。


そして何本も飛行機雲を見た後に奥の山が見通せるところに出てきました。


ダム湖に該当する部分が見えます。
立っている場所よりも低いです。

て・・天端にやっと到着したぁぁ


通常でいうところのダム湖部分です。
トラックレス方式の導入でここにも車両が来ていたのでしょう。
大型車両が通ってできたと思しき道が山のふもとにできています。

面草ダムがいつごろまで稼働していたかは不明ですが
日本で一番最初に鉱滓を掘った場所にスライム充填で戻すという方法を実施した
神岡鉱山の系列の中竜鉱山です。


昭和37年以降には徐々に使われなくなってきたと考えられます。


人形山の方向を見ると砂防ダムがいくつもあるのがわかりました。
コンクリートの水路の遺構もいくつか残っています。


天端には軽トラック幅の轍もかすかにありました。
何のマークが不明ですが天端にはこんなピンが等間隔で地面に打ち込まれていました。


帰りはとても同じ行程で戻る気力がなかったため
車道がある左岸に向かいました。
途中に新しいコンクリート水路がありました。


天端のダム湖側斜面にはこの通り雪が残っています。


車道の方に出て全景を撮ろうとしましたが27mmでも収まらない広さ。
白っぽく色を変えたところが多分天端。