峰之沢鉱山見学 その5
足元を見れば、くねくねと這いずる大ムカデ。
進もうとする所にはこれでもかと蜘蛛の巣が張っています。
手にした杉の枝を振り回して進みます。
(絵本でよく見る、田舎道を歩く子供の列の先頭のガキ大将が
枝を振り回しているのは指揮官の杓や杖のつもりでなく、露払いが
持つ蜘蛛の巣よけの枝なのだと最近は思うようになりました)

今は曇天ですが、よく日の当たる斜面の社宅アパート。
このベランダには晴れた日にたくさん布団が干されていた事でしょう。
今は葛に侵食されて晴れた日にここでくつろぐのはマルカメムシと
セセリチョウばかりかもしれません。

斜面にあわせて階段状になっている社宅アパートです。
鉄の窓枠が錆びて沈んだ色になっています。

流石にコンクリートは堅牢ですがこのまま風雨に晒されていれば
いずれは選鉱場のように骨だけになってしまいます。

一階の階段のすぐ上に扉が開いていました。
上の道から一番近い部屋です。
何人もの人がここを訪れているうちに開けっ放しに
なってしまったのでしょうか。

階段の下にはここにお住まいだった方の名前もそのままに
電気メーターがありました。