生野鉱山 町並み 見学 その5
カラミ石を見た後に中心部に戻ってきました。
パーキングから生野事業所までは片道1kmです。
往復で2km、ちょうどいいお散歩距離です。

カラミ石公園に戻ってきました。
この公園の横に「生野まちづくり工房 井筒屋」という施設があります。

一応、カラミ石公園と反対側のこちらが正面入り口ですが
カラミ石公園側からも入れます。
この建物は江戸時代に生野銀山で郷宿を営んでいた
吉川家の屋敷を改修したものです。
地域のコミュニティセンターとして、観光の拠点として機能しています。

中に人がいるときはいつも開けてある玄関の戸。
何しろ迫力のある建物ですから戸を閉めていたら
開けるのに勇気がいるくらいの格式なので
観光に来た方が一息つけるように
誰でも入ってきてもらえるようにと
営業時間中はいつも戸を開けているのだそうです。

中に進むと特産品が展示された土間にはいります。
古建築好きにはたまらない空間です。
この建物を所有していた吉川家から、生野町のまちづくりに役立てて欲しい
との意向で平成11年(1999年)に土地と建物がそっくり生野町に提供されました。
平成15年に改修され「生野まちづくり工房 井筒屋」としてスタートしたそうです。

とても素敵な囲炉裏端に座らせていただいて
きょろきょろ建物を見ていると
お茶とお菓子がサービスで出てきて吃驚。

囲炉裏のある茶の間は天井が高くて綺麗です。
綺麗に改修されているとはいえ、大掛かりな改修はされておらず
出来るだけ元の形をとどめての整備が進められたため
奇妙な懐古主義は顔を出していません。

茶の間の横の店の間から座敷を眺めたところです。
座敷においてある机は天板の四隅に螺鈿の細工が入っている
上品な品なのですが日常的に使われていたのだなぁと
感動するような生活の痕跡が天板に残っていて笑ってしまいました。
どんな痕跡かは内緒です。是非現地でご確認ください(笑)

更に進んで奥座敷。
意匠を凝らした火鉢もとにかく素敵です。
横溝、京極マニアにはたまらないかもしれない空間。

そして縁側のガラス戸が又素敵なのです。
苦労して撮った写真なのですが・・・
下手なので解って頂けるか心配なのですが・・・
ガラスが歪んでいるのです。
正確にはガラスが平面でないのです。
今時ガラスは平面で当たり前なんですが。
この時代物の板ガラスのナチュラルな歪みは今では貴重品です。
もし割れても同じようなものは二度と作れません。
割れてしまったら今現在販売されている普通の板ガラスがはめられる事になります。
明治、大正、昭和初期に製造されたナチュラルな歪みの板ガラス。
生野の町中では他の建物でも見つける事ができます。