日立鉱山見学 その5


「こっちに鉱山の資料館があるんですよ」
案内してもらった建物は木造のとてもしっかりした綺麗な建物でした。

「あちこちの鉱山を見て回っておられるんですか?」
「はい♪関東は中々来れなくて、昨年は足尾にも行ったんですけど
こんな風に遺構には近づけませんでした。」
「ここは当時の物をたくさん展示してありますよ。」

少し誇らしげな気持ちの滲むその言葉に嬉しくなりました。
愛する自分の会社。
誇りを持って語ることができる会社。
別子でも直島でもその会社の関連の人が自分の会社を
誇らしげに語るその事が私には凄く嬉しいのです。

社員に愛されてこその企業だよね。
誇りを持っていなきゃ愛せないよね。
いつもそう思ってしまうのです。


先程、勝手に入っていた立ち入り禁止区画の真下に見えていた建物です。

会館時間はまだ先のはずなのに職員の方が鍵を開けてくださいました。
「どうぞ。」
「宜しいんですか?」
「かまいませんよ。ゆっくり見てください。」

朝の冷たい空気に混じって機械油の臭いが
開けられた扉からすうっと鼻に届きました。

「説明で書いてありますがここは旧コンプレッサー室だったんです。
終戦前に作られた建物でして物資が困窮していた為に木造でも
強い物を必要としてこのような建物になりました。」


採光の為の天窓から差し込む光の中、活躍していた
鉱車達が展示してあるのが見えました。

建物の柱という柱がトラス構造で補強してあるのに吃驚です。
「凄いですね。建物にトラス構造を取り入れているのは見たこと無いです。」
「鉱山で使う機械は皆重いし大きいですからね。」


天井近くに走るクレーンの支えも揺ぎ無くそこにあり
この建物の重厚さを引き立たせています。


特大サイズの空気圧縮機です。そのベルトの広い事!
吃驚するくらいのサイズです。


向こう側には削岩機がずらりと並んでいます。


そして木製の浮遊選鉱機。
当時の残存パーツを組み合わせて展示用資料にした物ですが
ちょっとサイズの違う物を組み合わせたようで稼動は無理かな
という状態でしたがイメージ自体は説明を読むとよく解ります。