日立鉱山見学 その4

企業が職員の福利厚生のために作ったグラウンド。
車内の部署対抗野球があったのかな..。
これだけ立派なんだから色んな地元のイベントに
貸し出されてきたんじゃないかな..。
静かなグラウンドの周囲を歩きます。

支柱は立派に立っています。
金網の破れはありますが現役でもこういう個所を
放置している場所はたくさんありますしこれくらいで
廃れているという事など出来ません。
でも..なんだか哀しい気持ちになってしまいます。

それはこの観客席のせいだったのかもしれません。
ここに一杯、社員の家族が座っていた時を、
応援する姿を想像したのがいけなかったのかもしれません。

ここに鉱山のたくさんの人が集っていた時はもう過去の物になりました。
鉱山が用意した物だから、その鉱山が閉山してしまっているから
この場所は寂しいのです。
建物がしっかりしていても整理されていても整備されていても
そこに居た人がもう居ない事、それが一番寂しいのです。
少し元気がなくなってしまったので慌てて立ち入り禁止区画を出ました。
記念館の会館時刻はまだ先ですが敷地内をうろうろします。

先程から気になっていたカラミ煉瓦に張り付いていると
『尾小屋鉱山銅製錬゚』という凄い文字が!
尾小屋鉱山御謹製だったのです!
誰もいないと思ってぎゃーぎゃーはしゃいで
「むおぉ、39cmかぁ♪」などと長さを測ったりしていたら...
「おはようございます。」と声が後ろからかかりまして飛び上がりました。
「お、おはようございますっ」(すでに吃驚して半転び)
「それは銅を精錬した跡にできる鉱犀で作った゚煉瓦という物ですよ。」
「はい♪カラミ大好きです。」(姿勢立て直し)
「どちらから来られたんですか?」
「奈良からです。日立鉱山の歴史を知りたくて参りました♪」
初老の職員さんは優しく笑って散策路を案内してくれました。