友ヶ島 その3


ころん......。
めちゃめちゃ大きなパーツが海に転げています。


泣き出したくなるようなゴミ倉庫。
なんと第二砲台一階の一部屋です。
冷蔵庫、原付、洗濯機、ガスコンロ、自転車.....。

離島のゴミ問題を考えさせられます。
今はゴミの分別収集、ポイ捨て禁止、当り前のように浸透してきました。
でも昔はそうではなかったのです。

離島で車を買うと、廃車引取りにかなりの費用がかかるということで
住民が車を島の中に放置しているという事は友ヶ島に限ったことではありません。
北海道の島でも廃車が放置されて凄い事になっていると、以前TVのニュースで
見た事があります。

ゴミを出さない。それは「言うは易し行なうは難し」の代表のような事です。
このゴミは島の生活で出た粗大ゴミですが、ゴミを引き取る制度が普及して
いなかった頃から続いてきたものでしょう。
ゴミは目に付かない所に捨てておけばよいという、リサイクルについての概念が
無かった世代からの慣習があったからこうなったのです。

今更これを片付けようとしてもどれだけの費用がかかるものかわかりません。
島で営業している方々に「これを何とかしろ!!」というのもお手上げになって
しまうほどの量です。

ただ、唯一の救いは和歌山県が観光地化に積極的姿勢をとり始めていることです。
日本を守る為に建設された砦です。綺麗になって欲しいと思います。


第二砲台の裏側です。写真が悪いので飛鳥の石舞台みたいです(笑)


ハイキングコースがいくつかあります。
一番距離のある島内西周遊コースを歩きました。
そこかしこに防空壕があります。


野奈浦桟橋から反対側の孝助松という浜辺です。
シルバーカップルが一組、仲良く手を繋いでお散歩されていました。


そして第五砲台跡です。ここも凄く綺麗です。