川の向こうに 17


外観を見るために外に出ます。

扉にかけられていたかんぬき。
破壊されていたとの黒板の記述はこちらの扉だったのでしょうか。


建物の裏手に石垣と階段がありました。
登っていくと発電所の屋根の上は素敵なふわふわの下草で埋められていました。


川の向こうの水圧鉄管はもう木に隠れて姿を見ることは出来ません。


碍子か残るこの電柱から鉱山への電気が送られていました。
どのくらいの発電量だったのか。
電機に詳しくない自分にはこの建物の設備を見ても予想がつきません。


上から見ると草むらのような浴室と便所の屋根。
煙突が無ければわからないほど草が覆っています。

昭和17年に造られたこの発電所は廃墟になってもこんなしっかり建っているというのに
平成になってから作られたものでもコンクリートにひびが入る物もあります。


この頃のコンクリートは今の輸入骨材を使ったコンクリートとは違います。
昔のコンクリートが強靭な訳は、ちゃんと国内の骨材を使っていたから。
今の日本のコンクリート骨材はその殆どが輸入物。
安くする為に海で取ってきた砂を多く含む骨材は煙害でコンクリートの寿命を縮めます。

昔の物と比べると今の技術がどんなに優れていても
強度で追いつけないという不可解な事実があるのです。

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