旧脇ヶ畑村 杉 その5

「村内立ち入り禁止」という言い分はあまりにも厳しい書き方です。
通りすがりの観光客も拒絶するような書き方です。
別荘荒らしのような過疎地を狙う泥棒にやられた為なのか..
以前、火事を出した為の教訓からなのか..
廃村だと騒ぎ立てる若者が押し寄せた為なのか、理由はわかりません。

その場を乱さずに静かに家屋の姿を見に行く事は別段
咎められる事ではないはずですからそっと野道を進みます。

道は人が行き交うのに充分な幅でめぐらされています。
所々で潅木に塞がれてはいますが手入れされている印象があります。

軒が落ちかけている藁葺き屋根の家がありました。
藁を支えていた竹の滑っていくつか軒先を飛び出しています。

同町内の向之倉集落で見たのと同じ赤い土を使った倉です。
まだしっかり建っていました。

軒の落ちた家の中には屋根材の藁と次の葺き替えの為に
とっておいたのかもしれない藁とが混ざっていました。

真壁作りの壁土もはがれ始めています。
屋根や壁が崩れると建物はあっという間に加速度的に
崩壊していきます。数年前まではまだ綺麗だったのかもしれません。