旧・志津川発電所 見学 その3

川側の棟の下には水車が設置されていたフロアがあります。
そこはもう塞がれて見られなくなっているのかと思ったのですが
見られますと言われたので小躍りして地下へ。


レフライトで照らして頂かないと真っ暗の空間です。
写真はもちろん手ブレでボロボロ。


そして今、鋼矢板のような鉄板で塞いであるこの場所に水車が据え付けられていました。

「水面が見えるところがあるんですよ」
「え!!」
「ちょっと暗いですけど」
「うわ!!見えましたー」

雨水排水路のようなパイプ部分からちょっとだけですが川面が見えたのです。

「こ、これって・・・天ケ瀬ダムが放流したら・・・」
「はい。すぐそこまで水が来てここなんか揺れますよ」
「水没しないんですかっ(汗)」
「はい。ちょうどこの高さと(下流の)塔島のあたりと同じ高さみたいなんです」
「凄い偶然ですね」

これは2007年7月22日の450t/s放流中の天ケ瀬ダムです。
コンジットゲートから豪快に放流していますがこれでもMAX放流ではありません。

その450t/s放流時の旧・志津川発電所の様子。
放流水路管、水没しています。

も・・・もうほんとに足元まで水が来ていますよぉぉ・・・

橋から見たところ。
この時にこの水車室にいたらものすごく怖いと思います。

天ケ瀬ダムがコンジットからMAX放流したらどこまで水位上がるんでしょうか。


と、地下で凄いものを見せていただいた後、ダム側の屋外実験施設に移動。

模型が撤去された後だったので更地状態。残念。

「ここからダムを撮りたかったのですよね?」

どきっ!!

またまた吃驚!!

物凄い図星。
何でわかったんや…
ダムマニアだって事は見学をお願いした時に伝えたけど
今回はあくまで発電所の建物をってことでお願いしていたのに…


ニュージェック様にはお見通しだったのでした。

「ここからは思ったより見えないでしょう」
「あ、あのこの壁の向こうは・・・」
「うちの敷地じゃありません」
「・・・ダメですか〜」
「上に行きましょうか」
「え?」
「上からなら綺麗に見えますよ」
「いいんですか」
「ちょっと手が汚れるかもしれませんけど」
「全然問題ないですっ」


という事で梯子を上ってやってまいりました。
どこに連れてきて頂いたのかというと・・・


屋上です。

目の前に天ケ瀬ダムが!!
右岸のこの角度で天ケ瀬ダムをみることができるのはこの建物しかありません♪


建物の端まで行かせて貰って絶景を撮らせて頂きました♪

丁度、遅咲きの山桜が咲いていて素晴らしい眺望でした。
まさかこんな素敵な場所に連れてきていただけるなんて・・(涙)。
ニュージェック様、ありがとうございます。