向之倉 訪問記  その2

草生した細い道の山側は石垣です。
その上にも家屋があったようですが倒壊してしまったらしく
形は残っていません。

最初に近づいた廃屋はお寺でした。

本堂はかなり痛みが激しく、屋根も崩れています。
軒には大きなスズメバチの巣がありました。

柱と梁が頑張っているものの、床は落ち、崩れてきた建材が散乱していて
足を進める事は出来ません。

横に回ると壁すらなくなっている事が判ります。

この地の白地図を見ましたが一戸の家屋として書かれているだけで
お寺の地図記号もついていません。名前も書かれていません。
役場が白地図を作成した頃には既に遺棄されていたのでしょう。

お寺の奥に屋根もまだきちんと残っている家屋が見えました。

塀は崩れたのか生垣だったのか判らないですが門が残っていました。
住居の形から察するに四間取りかと思われます。

母屋から土間続きで厠が外にあります。
あまり雪深くない場所なら別になっている所もあります。
屋根の下でちゃんと行き来ができるのは豪雪地帯ならではです。