78years  2


ペガサス広場というだけあって回転木馬の横には二匹のペガサス像が
駆け出さんとばかりに前足を上げて嘶いています。


正統派というんでしょうか。
19世紀末風の意匠がちりばめられています。
単純な線で書かれたアニメ、キャラクターを見慣れた子供には
このリアルさがちょっと怖いのかもしれないですね。
サクラとして ぬいぐるみが乗せられている馬が在って
それが“たれぱんだ”だったりすると
なかなかシュールでちょっと笑えて悲しい気分。


天蓋を見ると描かれているのはアルフォンス・ミュシャの絵だったりします。
点滅する豆電球も、細かい意匠すべてが19世紀末風。
こんなに大きくて素敵なメリーゴーランドは他で見たことがありません。


豪奢な回転木馬の横にペガサス像。
木馬と同じく、ところどころ塗料がはがれかけていました。


回転する馬と子供をずっと見てきたペガサスは
自分も子供を背に乗せたいと思っていたのでしょうか。
それとも笑い声をいくつも身にまとっていた木馬を
お疲れ様 と思ってみているのでしょうか。

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