五代松鉱山 最後の冬 その10
事務室だったようです。 パイプ椅子にも床にも雪が積もっています。
スチール机の引出しは全部開けられていました。
大きなストーブです。 ここまで灯油を運ぶのは大変だったのじゃないかとか つい時節柄考えてしまいました。
割れた窓ガラス。 受話器が外れたままの電話。 何の音もない冬の朝に降り積もった雪のグラデーション。
捨てられた事務所には寂しい寂しい空気だけが漂っていました。