足尾 散策  8


銅精錬工場で一際高いこの部分。
以前来た時もトタンがはがれていましたがここまでではありませんでした。

どんどん鉄骨ばかりが晒されてきています。


硫酸工場の屋根も所々落ちています。

巨大な工場の建屋を見ると神子畑選鉱場と比べてしまいます。
明延鉱山と神子畑選鉱場は昭和62年に閉山しました。
足尾銅山は昭和48年に閉山しました。

精錬所のこの遺構はとても傷んでいます。

台風のたびにトタンがはがれて飛んだり
窓ガラスが割れたりして危険だからと
そのままおいておくには危険だからという
理由もあって撤去された神子畑選鉱場。

それよりずっと痛んでいるのにここは撤去の気配はありません。
精錬所の敷地は住宅のある対岸と離れていて広大である為に
もし風雪で建屋に被害が生じても自社の敷地内で片付けられるからなのでしょうか。
 


精錬所の敷地には人の姿が見えました。
入っていく車も見えました。

ただ

働いている機械の気配
働いている場所にある喧騒
そういったものが川のこちら側には全く届きません。

 

痛々しいほどにぼろぼろになった建物を見て
思っていた事は神子畑選鉱場のようになって欲しくないという事でした。

撤去しないでも大丈夫ならそのままにしておいて欲しいのです。

更地になってしまった悲しさ、寂しさ

それをここでまで感じたくは無いのです。


精錬所の姿を対岸から見るために少し上流に進んでいくと
足尾の治山事業を示す看板が立っていました。


その背後の山はまだ岩盤が所々剥き出しです。
でも閉山の後で緑化が進められてきたのです。
少しずつ少しずつではありますが精錬所の周囲には緑が回復してきているそうです。


精錬所の前の交差点です。
左に行けば古河橋と精錬所入り口。
まっすぐ進めば足尾砂防ダムと親水公園です。