長崎ぷらぷら その2


長崎にきて川沿いでびっくりしたのが
川に錦鯉が多いことです。
まっ黒けの野鯉ではなくて錦鯉なのです。
華やかだなぁ。


いくつもの石橋の横を通って下っていくと
河道が広くなっているところに出てきました。


橋の上から上流側を見たところです。
この場所から左右に河道が拡幅されています。


下流側を見るとこんな風に巨大な暗渠が川と並んで両岸に設けられています。
長崎大水害の後に行われた整備のひとつ、中島川バイパス水路です。

ただでさえ急峻な地形で平地の少ない長崎ですから
水路の上を公園化する工夫で中島川の流下能力を高くしつつ
景観に配慮した設計になっているわけですね。

この水路に挟まれた中央付近にあるのが有名な眼鏡橋です。
左右が公園化されているのでスパンを変えずに元の形のまま
きっちり復元されているとか。


付近にあった観光地図。
先ほどの上野撮影局遺構もですが何故こんなに長崎は
坂本竜馬押しなのかという疑問は湧きますが…。
中島川沿いにずっと左岸を下ってきました。


そして現在地。
バイパス水路の上、中島川公園というところです。


この公園には長崎大水害の事を記した碑があると聞いて
きょろきょろするとすぐ見つかりました。

「水害復興と友好の記念碑」です。
治水と日中の友好を象徴しているデザインという事です。


「水害復興と友好の記念碑」の後ろにちらっと見えているビル。
長崎にいったらどうしても見に行きたかったものの一つがこのビルにあります。


建物の前に立てばそれが見られるのです。


壁に張られたタイルに
一本の色変わりのタイルの帯があります。


色変わりのタイルで示されているのは大水害の水位なのです。

この場所で
この高さまで
浸水したのです。


GoogleMapで位置を。
中島川公園の「水害復興と友好の記念碑」が○印の場所。
赤線で囲ったプルミエール・フクダ ビルに水位の記録があります。


中島川公園を下流に歩いて行きます。
この公園の下はバイパス水路です。


眼鏡橋に到着です。
完璧に復元されています。


中島川にたくさん架けられている石橋の名称とデザインを
一度に見られる素敵な説明板。

ここに描かれている石橋の左半分は流失か損壊したのですが
綺麗に再架橋されました。


眼鏡橋を過ぎてさらに下流に進むと突然川の様子が変わりました。
河床が顔を出していてこの区間だけ瀬切れしたようになっています。