カメラ買い足し計画改め カメラ練習記  その2

『D50ユーザーです!』
と胸を張って写真を見せられるようになる為には
とにかく練習あるのみです。

でも忘れちゃいけないのがモチーフに対する愛。

カメラの師匠から何度も繰り返し言われていることです。

「どんなに上手い写真でも愛がこもった写真にはかなわないんですよ」

と、自分にかけてくださった言葉を最初は
“下手だけどひとつ位褒めてあげないと可哀想だから”
と、気を使ってくださっているのでは・・と思い、身を縮めて聞いていました。

技術は無いけど愛だけはあります♪ と、撮り続けていて
井川神殿で壁にぶち当たりました。

愛があっても技術がなくちゃモチーフに申し訳ない
という気持ちで気持ちを新たに撮り始めてはや四ヶ月。

大好きな産業遺構が撤去の危機という情報が寄せられました。

 

6年も前からずっと通っている兵庫県の明延鉱山。
関連施設である神子畑選鉱場が撤去されて2年目の冬。
覚悟はしていたのにこんなにショックを受けるとは思いませんでした。


大好きな鉱山

大好きな明延

 

愛だけじゃ駄目
技術がなくちゃ駄目
でも今出せる限りの最高の腕前で明延を撮りに行かなくちゃもっと駄目!

と、飛び出して行ってきました。


三脚の実力を思い知ってしまったので今回は最初から三脚装備で出撃しました。

しかし車を停めてから延々歩く道のりで三脚の重いこと重いこと。

職場の後輩がもう使わないから無期限で使ってくださいと
自分に貸し出してくれている三脚はイタリアのマンフロット社製。

凄い重いけどめちゃくちゃ良い物で高性能だと知ったのは最近の事でした。
周囲の人がほめてくれて凄いものなのだと知ったという不勉強。

でも重いんですが・・
これ担いで山登りは本当にしんどいんですが・・

鹿害が酷いと問題になっている大屋町。
ほんとに鹿が多い。
牡鹿が角を見せびらかしながら前を横切る。
猿も多い。
そして熊も出るらしい山奥。


神子畑選鉱場跡地に設置されている熊罠。
これがあったら熊出没注意。

熊除けの鈴をつけて歩けば侵入がばれるので使えないという問題。
熊問題は最近、とみに深刻になってきています。
 

 


工事車両の間を抜けて太陽が上がる時間に大仙選鉱場の足元に辿り着きました。

 

ここにあったものを一つ一つ思い出しながら足を進めます。

 


敷地内でなぜかここだけ湿度が高いインクライン巻上げ室。
ここに来るとカメラのレンズが曇ります。

 

 


まだ綺麗に窓が残っている部分。
でもこの横に繋がる窓はいくつも落ちていました。

 

 

とにかく撮るしかないと200枚以上撮りました

 

そして一枚

 

これが一番綺麗だねと思えた一枚

 

朝靄で霞んだシックナー

 

 

 

この日、一番気に入った一枚は
もうすぐ工事で撤去される遺構である事を
一番語りかけてくれていると思えた一枚。

技術はどうしようもなくてもメッセージのある写真を撮りたい
そのモチーフにかける愛情を出したい

今の力ではこれが精一杯

でも満足する一枚を撮らせてくれたのは
きっと明延が自分の気持ちに答えてくれたからだと思って
この冬も明延通いを心に誓ったのでした。

(そういえば昨年も一昨年も冬は神子畑・明延通いでした。もはや恒例か?)
 

 

(このレポートは書きかけです
続きは後日更新 2006/11/07記)

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