由良川ダム 見学 その2


とりあえず見学申し込みなどをせず由良川ダムの姿を見るために
一番近くまで寄れるのはここ、弁財天宮横という事が分かりました。


次に入れて頂いたのは新由良川発電所です。


新由良川発電所の構内からは一番綺麗に堤体が見えるんだそうです。


構内にあった説明板です。

この発電所は,旧発電所(大正13年4月運転開始,
平成2年2月運転停止)の代替として,平成元年7月より
21ヵ月間かけて建設し,平成3年3月運転を開始しました。

@ダムは既設の物をそのまま利用し,水圧管路,発電所を新しく作り,
河川の減水区間の解消をはかりました。
A河川水の有効利用をはかり,出力を倍増させました。
(最大使用水量21.70m3/s→38.00m3/s,最大出力2,460kW→4,900kW)
B発電用水車は主水車と小水車(低水量運転用)の2台を設置し,
効率的な発電を行っています。

と書かれています。

うわ素敵♪
発電所の場所変えて出力増えて減水区間もなくなって
新しく作るならこのくらいメリット出さねばという気合が伝わってきます。


これがダムと発電所の位置図になります。
昔は落差を稼ぐ目的もあり、このように尾根の反対側に発電所を作って
そこまで導水路トンネルで水を引っ張る方式が多く採用されていました。

木津川の大河原取水堰堤も同じ考え方です。


発電所構内からはバッチリ堤体が見えます。


左岸側に長く伸びている魚道と流木路が目を引きます。
それらが乗っかっている河床が凄い岩盤なのも目を引きます。


ところどころにコンクリートの壁があるのが気なります。
決して高い壁ではないのですが。

これは竣工時、この河床にまだ弁財天宮の岩山があった時代に
堤体下流に水縟池を設けるために造られた壁ではないかと予想。