夜明ダム 見学 その2


見ていて謎なのがゲート上端と同じ高さのこの右岸の固定堰。
ゲートレスの越流部にゲートと同じくらい巨大なスクリーンを寝かせて固定してあります。
流塵・流木を補足するためのものだとは思うのですが
こういう使われ方は見たことがないのでさっぱり分かりません。


左岸にはフラップゲートを装備した非常用洪水吐があります。
出水時にはセンターから順番に開けていきます。


ピアの横にワイヤーで吊り下げ式になったはしごを発見。
これで上り下りするのは凄く怖そう。
つーか、スタートは下からなのか上からなのか。
上からだと梯子にたどり着くこと自体が危険すぎるので
下ろしてから登るんでしょうね。


ゲートピアの横のなだらかなエプロンにはコンクリート製の階段がありました。

こうして真ん中の可動堰部分を見た後に右岸の固定堰部分を見ると
固定堰は岸をしっかりと守っているなと感じられます。
スラストブロック的な堅牢な印象が湧いてきました。

それは1953年の洪水時にこのダムが大きな被害を受けたことと頭の中でつながります。
竣工したからには絶対に壊れてはならない
全力で水を受け止める
安全に流下させる
という気持ちが込められているかのようでした。


下流のビューポイントから堤体の方に移動するとこんな標柱発見。

この標柱を境に
上流は国土交通省 筑後川工事事務所 日田出張所の管理
下流は国土交通省 筑後川工事事務所 吉井出張所の管理
ダムの上と下で管理が変わっています。


夜明ダムは本当に国土のすぐ横にあるダムで
川側には歩道もないのでほぼフェンスに張り付くように移動しないと危険です。
通行車両数もかなり多いですし車にはねられないようにフェンスぎりぎり移動。

交通事故とかで設備に被害があったら大変だろうなと
国道横ダムの心配をしてしまいました。


大きな大きな除塵用クレーンのシェルバケット。
これだけの河川ですから大きなものも流れてきそうですね。


そしてほんとに道路の際なので九州電力様名物のダム名の入ったプレートも
通行の妨げにならないようにフェンスの上の高い高い場所にありました。
きわきわって色々苦労しますね。