with Dam Night in Kobe その3


“分水堰堤”で取水された綺麗なお水は“分水隧道”でダム湖へ。
排砂バイパストンネルやー♪
日本で初めて作られた重力式コンクリートダムにも
こんなシステムがちゃんと設けられていたなんて感動的♪

受付集合の時に京都大学の角先生と水道局の凄い人が話していたことを
横からちらちらっと聞いていたのですが
どうも国内初のこの排砂バイパス(迂回水路)と
堆砂対策としての砂防堰堤やの堰の建設というのは
布引五本松の次に竣工した立ヶ畑ダムの方が古いらしいのです。
(立ヶ畑ダムの迂回水路のトンネルは1905年築造で
布引五本松ダムのそれは1908年築造だそうです)

明治時代に造られたダムなのに
貯水池内への土砂流入抑制と水質を保つための設備が
ばっちり設けられているのはたまらない萌えポイント。
あーかっこいい♪


そしていきなり、立っている傍にも吃驚ポイント。

散策路に設けてあるコンクリート製の柵。
建設時にひかれた軌道に使われていたレールが鉄骨として使われていたんです。
コンクリートが剥離しているところはきちんとレールの形状が確認できる。

何度か来ているのに気づかなかったー。


こちらは先ほどの分水堰堤で取水した綺麗なお水が出てくるところではなく
分水堰堤をオーバーフローした本来の川筋の水が流れてくるルートを
布引五本松ダムの下流までバイパスさせるトンネルの呑口になります。
木が茂っているので綺麗に撮れず。

貯水池に入る分の綺麗なお水は分水堰堤からダム湖上流端まで
先ほど説明板で見た分水隧道で分けられていますので
こちらの水と混ざることはありません。


降りて御覧になってくださいという声がかかると
参加者がわーっと降りて行かれました。

しかし自分は転落前科1犯なので自重しました。
ちょ・・ちょっと見たかったんだけどねっ。


更に進んで次の見学ポイントです。
締切堰堤。
いきなり目の前に湛えられた水の美しさに参加者歓声を上げる。


ここが布引五本松ダム貯水池の端っこになります。
先程、見学してきた分水堰堤からの綺麗なお水が到達しているのです。
なんて美しいんだ〜♪
ホントに神戸ウォーター凄い綺麗。

専門家の方はこの辺り、花崗岩だからと仰っていました。
花崗岩地質のところは水が綺麗になるんだよ〜と
仰っていたような気がするんですが興奮しすぎてうろ覚えです。


そしてどんどん歩いて布引五本松ダム、堤体が見えるところまでやってきました。


堤体は非越流式。
余水吐は横に設けるデザイン。

この余水吐は今まで何度か門数を増やしたり貯水池側を掘削したりして
現在の形に落ち着いたということでした。


越流部と紅葉。
この辺りからもう参加者がそわそわそわそわ。
自分もそわそわ。


貯水池に沈んでいる部分と堤体の間のに一つ段があるんですが
現地で慌ててちゃんと撮れていなかった。
この段が、阪神大震災の後に行われた工事で設けられた
フィレットの上端なのです。