wDN-kisogawa その4

天端でゲートの巻揚機の説明を受けます。
「もし、機械に不具合が生じてて可動困難になった場合に
それぞれ隣の巻揚機と接続して動かすことが可能な設計になっています」
「普段は分離していますがいざという時は接続して動かすことができます。
年に一度、訓練のときには実際に繋いで確認しています」
「このクラッチ機構は丸山ダムの巻揚機だけで
この後に竣工した木曽川のダムには設けられていません」

なんとーっ!!
この場所に見学に来たのは2009年の森湖が初めてで
今回が二度目ですが、前回の見学ではちょうど放流していて
しかも見学中にゲートが動いて凄い勢いでシャフトが回ったし
吃驚している間にとても貴重なお話を
もしかしたら聞いていたかもしれないけど
全然記憶に残っていなかったので
このクラッチ接続のお話はもう大興奮。

一応全部クラッチで繋いでいくことも可能だけど
ゲートの重さや水圧もありますし
一つの巻揚機がサポートするのはあくまで隣の一台。
すごい保安機構だ!!

そしてプレート大事♪
日立造船!! 櫻島工場!!
鶴田ダムのコンジットゲートとお揃いのプレート。
今はなき櫻島工場。
ああ、この銘板とかこのゲート巻揚機とか
なんとか後世に残してほしいので
撤去した後、産業廃棄物で捨てずに
資料室展示をしてほしいです。

右岸側を見たところです。
こちらにあるのは関西電力様の管理所になります。
ゲート操作がとにかく多い丸山ダム。
本川のダムですから仕方ないです。
丸山ダムのゲート操作は流入量が2500m3/sまでは関西電力側ですが
それを超えると国土交通省側に管理移行します。

ゲート巻揚機の上から次に連れて行っていただくのが
何とゲート前の管理橋♪
ここ、行きたかったんだぁ〜♪

以前、ここに通してもらえる見学会に参加できなくて
とても悔しい思いをしたので。
工事が始まってもう見られないのかと
諦めていたので喜び倍増。

わーい♪
扉体の向こうに湖面が。
ちょっと流塵多いけど。
「面白いですね。発電用取水口のある右岸側だけに網場があって
こちらに張っていないというのは」
同じグループにいらっしゃった元ダム工学会会長様の着眼点にはっとなる。
確かにそういえば丸山ダムは網場の設置レイアウトは昔からこうだった。
「だから放流のときに流木がゲートの下くぐってくるんですかね」
「純粋に流量が多いからだと思ってましたが
こっちに網場がないのは大きな要素かもですね」

巻揚機とお揃いのプレートです。
日本発送電が計画した時にはもっと小さいゲートを
ずらーっと川幅いっぱいに並べる案でしたが
O.C.I.の指導で設計が変更されて当時国内で事例のない
巨大ローラーゲートが登場することになったのです。
オーダーの通りに凄い扉体作っちゃった日立造船・櫻島工場えらい♪

そして突然ゲートピアに表れたマンホールサイズの蓋。
なんとこれはプラムラインの上端。
もっとちっちゃいものは見せてもらったことがあるけれど
丸山ダムでは人が入って整備できるように考えられていたようで
色々当時の新技術導入の気配が感じられて素敵。

管理橋を渡って左岸側に戻りここから監査廊に進みます。

このポータルの扁額。
読み取れませんでしたが
絶対これは何かカッコいい字が書かれていたはず。
わざわざ額だけ造るのは不自然。
とても気になります。

監査廊にはいりました。
この上下に並んだ部分が綺麗で見ていて楽しいです。
今はこういう造りはしないでしょうね。
監査廊プレキャスト化しているところが大半だし。
「これは型枠大変だったと思いますよ」
「この階段の部分からこの天井の高さを見てください」
「この部分はこれだけの高さの型枠作ってコンクリート打たなきゃいけない」
と、またまた元ダム工学会会長様よりさりげなく知識のおすそ分けをいただく。
ああ、専門家の方と一緒に見学できるってホントに幸せだなぁ♪