wDN at Home 安威川ダム 取材 その3


上流側で内部ロック材と思しき堤体材料を積載してきたトラックが
どざざざーーーっとdump♪


傍に控えるブルが速やかにその材料をフラットにしていきます。
ICT施工。


こっちは下流側の内部ロック材が運ばれてきたところです。
地面に白線が引いてあるのが見えますでしょうか。
ICT施工で位置情報はばっちりオペレーターの方に伝わっていると思うので
地面の線は人の目に訴える情報ですね。


左岸の構台にいた巨大クローラクレーン。
中々こんなにお近づきになれることないので
見上げてうふうふしているだけで時間がどんどん押してきます。
いかんいかん。

◆ ◆


ICT施工できびきび働く建機を更に近くで見せて頂く為に移動です。
これは洪水吐直下の道路を移動中に車内から撮った写真。

先ほど現場を見下ろしていた構台とそこにいたクローラクレーンも見えています。


取材陣一行縦並びでフィジカルディスタンスをとりつつ現場に突入。


先ほど上から見えていた白線の横です。
お届け直後感満載の材料は内部ロック材です。

ロックフィルダムの材料というと
普段目に見えているのがリップラップ材なので
同じような物が積み上がっていると勘違いされそうですが
内部ロック材、外部ロック材はだいたいこのくらいの岩です。

リップラップ材のような材料だったら水が堰止められません。


下流側内部ロック材、どんどんもりもり盛り立てられています。


そこへロック材満載のアーティキュレートトラックが華麗に
バックランプを点灯しながら信じられない速さでやってきました。


1秒の迷いもなく到着してどざざーーーっとdump!!
そして荷台をあげたまま前進してそれから荷台をおろしつつ
次のロック材とってくるでーっ!!
と、華麗に戻って行きました。

すぐ荷台を下ろさないのは積載物を下ろしてすぐ荷台を戻すと
下ろした物に荷台の端っこが引っ掛かったりするからなんだそうです。


届いたロック材は速やかに
こちらも1秒の迷いもなく同じ高さに揃えていくブル。


そこへまたまたやってきたのは別のアーティキュレートトラック。

  持ってきたでーっ!!
  おーぅ!!そっちに撒き出しといて〜っ!!

何という阿吽の呼吸。
巨大サイズの建機でこのコンビネーション凄いわ。

この速度で作業が進むから安威川ダムは
2022年3月に堤体が出来上がってしまう計画なんですね。


ものすごい速さで堤体が盛り上がっていくということで
国内で最後から2番目のゾーン型ロックフィルダムですし
今、見に来ないととても貴重な物を見逃すことになると思います。