wDN at Home 安威川ダム 取材 その4


散水車がやってきました。
豪快に水を撒いてくれています。


コアの粘土が程良くお湿りをキープできるように
お肌のお手入れの如くお水やりは大切です。


堤体から少し離れますがコアの原材料が綺麗にしましまの
層になるように盛られているのがこちらのコア材仮置ヤードです。

灰色の材料と茶色の材料が交互に盛られて
ミルフィーユみたいになっているのが見えると思います。

これは細粒材と粗粒材の二種類の材料を
あらかじめ設定したブレンド比どおりに置いてあるのです。


その何層にもなった山をそーーーっと表面をはぐように
ブルが進むと二種類の材料が程良く混ざった物ができます。
こうすることでコア材の品質を均一に保つことができるのです。
あったまいいー♪


ちなみに頑張っているのはこの子です。

◆ ◆


取材の最後にとんでもなく貴重な作業を
間近で見せていただくことができました。


これはリップラップです。
吃驚するくらいの平面。
堤体の末端です。


どうやってこの平面を出したのだと
どれだけ手間暇かけてこんなにぺったんこにしたのだと
美しく仕上げられたリップラップを見る度に思っていたのですが…。


まさかのバックホウ一台での職人技だったのです!!

ひょひょいと岩を一つすくって運んできて…


ころりん
と、置いて
ちまちまっと傾きを直し
向きをかえ
よしっ!!
と、決まったらショベル部分でこんこん叩いて馴染ませて出来上がり。

ちょっとまってーーー!!
そんなに早技で
バックホウに乗ったままで
一台で出来るもんなの?

信じられない。


あまりの早技に突っ込み入れている尻から
“次の岩はどれにしよーっ”って
さささっと移動して見繕っているし!!


“これにしよーっ”って
あっという間に岩を持っていってしまいました。


もうバックホウの動きが完全にレイバー。

あっという間にリップラップを平らに揃えていくのが
見ていても信じられない技術。

こ、このリップラップ職人の技が
今後、活躍する場がなくなるって
悲しすぎるっ!!
いや、きっとどこかに活躍する場は出てくるはず。

凄いもの見ちゃった…。


ということで
2020年11月3日のwith Dam★Night at Home おうちでダム
のための安威川ダムPR動画の取材が無事に終わりました。

きびきび動くアーティキュレートトラックに
滅多に目にすることのできないリップラップ職人の技と
盛り沢山の内容を準備していますので
ぜひご覧になってくださいませ。

最後に
安威川ダム右岸展望台は少し歩かないといけないけれど
公共交通機関でも行くことができます。
都市型ダムですから。


AIGAWA.jpで紹介されているアクセス地図です。

阪急茨木市駅前から阪急バスで大門北停留所で下車。
その後はてくてく歩いてすぐです。

これから寒くなってきたら
熱中症の危険もなくなりますので
ぜひ安威川ダムに会いにきてください。

 

おまけ写真


綺麗に干してありました