鷲ダム 見学 その3


いつも九頭竜ダムの天端か国道から見下ろすしかできなかった九頭竜電力所。
おとがめなしで行けるのが嬉しい公式見学。


九頭竜ダムの減勢工です。

真名川ダム管理所で聞いたところによると九頭竜ダムの洪水吐は
完成してから2回しか放流していないという事です。

ダム湖がでかいから貯水キャパシティが半端じゃないし
発電で水位を下げられるし洪水吐を動かすほどの事がまず無いわけです。
矢木沢ダムもそうですね。


真名川ダムでコピーを頂いた『初めて放つ90t』という文献で
九頭竜ダムも洪水吐を働かせたことがあるのだと知るまで
開かずのクレストゲートと信じていました。


そして直下に進んで行きますと洪水吐のよこにあるトンネルになった通路入口が見えてきます。
これは管理通路なのですが・・・


九頭竜ダムの堤高は128mあります。
冬季連絡通路の階段は700段。

点検の時以外使う事はないだろうと思っていたのですが
平成17年のクリスマスに、国道の横の山で不法な伐採があったらしく雪崩が起きて
国道の尼頭谷一号橋というの橋が90cmも横にずれて車両の通行が出来なくなりました。
ずれた橋は落橋対策工事で修復されましたが12/24〜1/6までの工事期間中
九頭竜ダム管理所に勤務の方は毎日、この通路を登って出勤されていたそうです。


「メタボ対策になりました」と、肯定的にとらえていいのかこの苦行(涙)。
厳冬期の大野市であまりにも辛いエピソード。

九頭竜ダム管理所の皆様、大変だったと思います。


九頭竜ダムの堤体左岸。
となりの山から植物が進出してきて境目がわからないくらいになってきています。
これがいい味だしています。
山と一体化していくロックフィル好きなのです。


どんどん進んで到着しました、電源開発九頭竜電力所。
うふ、うふふふ。
口元が緩みっぱなしです。