内日第1ダム 見学 その2


登録有形文化財の取水塔。
こちらは第2と違って煉瓦造りです。
取水塔までの橋の橋脚も全然デザインが違います。


天端中央辺りから左岸側を見たところです。
下流側は途中までガードレール。
その先は柵になっています。
貯水池側は天端の高さからすぐフェンスです。
第2ダムのようなパラペットもwave wallらしき物も立っていません。


堤体の直下を見ると何やら水路と設備があります。


お越しになっていた水道局の方にお聞きしたところ
円形のものは取水塔からの底樋の出入口兼管路。
杣向こうに横に走っている水路は右岸側の沢筋からの水を
堤体下の川まで安全に導くための水路でした。


貯水池全周はこちらも第2と同じくフェンスでしっかりガードされています。
堤体上流面の法面勾配を見たかったんですが
葛が隆盛を極めていました。
日当たりいいから繁殖しやすいんでしょうね。


取水塔の近くにはベンチもあります。
登録有形文化財を眺めながら休憩できる仕様。


貯水池横にずーっと走る水路があったのでドキッとしました。
元々の川筋は深いところになりますから今の取水塔が立っているあたりのはず。

この水路は貯水池に入る分と別に
川として流量を確保して流れているので
下流の水需要を害さない保証流量を流すためにあると考えられます。

でも排砂バイパスチャンネルかどうかは明確ではないです。
これまたバルトンの「都市への給水」に出てくるアースダムに
システムそっくりさんダムなのでわくわくが止まらない。


フェンスの網目の間から取水塔を撮ってみました。
第2に比べて作りがどっしりしています。
赤レンガと緑の屋根が可愛いです。


右岸に戻ってきました。
貯水池側の勾配はこの距離で見ていても
水位が高めな上に葛が元気いっぱいでちょっとはっきりしないです。


右岸側からは左岸にある洪水吐の越流部が見えます。
煉瓦のアーチと貯水池側に増設されたのか
コンクリートのピアがあります。

ピアには鉄のスリットがつけられているので
昔は水位を上げるために角落としいれていたのかなと
想像できます。