鵜の池 見学 その2


黒坂発電所への取水口のアップ。


鵜の池のお水はこの黒坂発電所で電気を生み出します。
発電所建屋をきれいに撮れるところがなくて
水圧鉄管写真になってしまいましたが。


池の周囲をうろうろ回っているうちに陽が高くなってきました。
これは堤体左岸側のフェンスです。


左岸には立派な石碑が立っています。


石碑の下にはこの池の歴史の記録もありました。


石碑の文字を書き起こしてみました。
地元の方の生活を支えるために築造されてきた池が
発電に活用されるようにもなり
戦後は合併した町の財産になってしまったので
地元の方がお金払って獲りかえしたと。

やっぱり水の歴史は重くて深い。


石碑をじっくり読んだあと、いよいよ堤体の撮影に向かいます。

石碑には貯水池についての記載はありますが
堤体についての記述はありません。


“新湛水敷”という単語はあったので
もともと地元の方が作り上げていた堰堤は
よくあったように土堰堤で
現在のこのコンクリート製の堤体は
発電がこの池と関わりを持つようになってから
新しく設けられたものではないかと現地で想像。


天端から下流側を見下ろします。

すーっと伸びるコンクリートの壁。

鵜の池のこの部分が
漸縮型堤体導流壁が好きなのです。


発電のルートで水が出ていく以外
水の出口はここしかありません。

そして流域に決められた量の水をきちんと計算して無駄なく届けるために
堤体の下部から水路にバルブが設置されていました。


堤体の真向を撮るべく移動します。

わくわくわくわく