鵜の池 見学 その3


思いっきり逆光ですがそんなの気にならない。

か・・可愛らしいっ!
なぁんて可愛らしいんだっ! 


素敵ーっ♪
コンパクトに谷をきゅっと塞いでいます。

こんなにちっちゃいのに欠瀉板装備のクレストゲートが4門。
天端を支える扶壁もアーチ型を形成しながら接続。
そしてゲート4門分の幅を半分に、きゅっと窄めている漸縮型堤体導流壁。

精巧なミニチュア要素が満載できゃっきゃしてしまう。


いかん。
実物は10m以上あるコンクリートなのに
可愛らしく見える。


定量のお水がバルブから勢いよくでています。
これから灌漑期。
このお水は下流で田んぼに行くのかなぁ。


隅々までちゃんとお洒落に作られているのにキュンとなるんですが
やっぱり漸縮型堤体導流壁。


すーっと下に伸びて


堤体直下の水路幅に。


ちいちゃいのできゅっ♪と狭まっている感が強いんですが
導流壁のカーブは島地川ダムと同じくらいですね。
22°以内かな。


越流部の打設スパンと導流壁の外の打設スパン
そして導流壁の線を見ると水平に一致しているところもあるし
堤体に対して垂直になっているところもあるし

面状工法で造った部分があるような…。

ええええ
面状工法だったらかなり新しいことになるけどっ

で、でも漸縮型堤体導流壁もちゃんと内側に傾斜させてあるし…
造るならこうしなさいっていう今の基準全部満たしてるよ…


古いのか新しいのかわからへーん!! 

謎深まる。


謎部分があるのもミステリアスで良いです。

地理院地図の等高線で見ると10mちょっとくらい。
でも堤高を地図や現地で探るのは無粋です。
いつも言っていますが設計図がないと堤高はわからないのです。
基礎岩盤は見えないし。

こんなに形の良い漸縮型堤体導流壁があって
真向きが愛でられて
ヒューマンサイズでカッコよさと可愛らしさ抜群なのです。

鳥取県、日野川方面にお越しの際はぜひ立ち寄って愛でてほしい
鵜の池の堰堤でした。