宇奈月ダム 見学 その6

エレベーターで降りてきました。
途中で排砂ゲートと連携排砂・連携通砂の説明を受けていたんですが
慌てていたので写真が全部ぶれぶれでした。

仕方がないので現場で頂いた関西電力様と国土交通省が発行している
『宇奈月ダムと出し平ダムの連携排砂実施のお知らせ パンフレット』
と同じ図が関西電力様のサイトで見られますのでご紹介。

出し平ダムと宇奈月ダムが行う連携排砂とは
「前年の9月から5月にかけてダム湖に堆積した土砂を洪水期の一番最初の出水で排出すること」
を言います。

また連携通砂とは
「排砂が終わった後に出水があった折、上流からくる土砂をダムにためないようにそのまま通過させること」
を言います。

連携排砂・通砂については毎年、黒部川土砂管理協議会で協議をするというプロセスを経て決められます。

2011年は連携排砂については
「6月1日から8月31日までの間に発生する最初の洪水の時に
出し平ダムに堆積している約25万m3の土砂を流下させる」
と言う内容になりました。

連携通砂については
「連携排砂を実施した後から8月31日までの間に発生する洪水の都度
出し平ダム上流から新たに流れてくる土砂を通過させる」
という内容になりました。

そして今年、2011年はさらに進化した排砂が実施されました。
「細砂通過放流」といいます。

これは
「翌年度の環境影響負荷を軽減するために細かな土砂を下流に通過させるとともにダム湖底付近に
水の流れを造り底質の改善を促す」
というものです。

ダム湖の底には大きな土砂ではなく非常に細かい砂の粒子が溜まります。
これを出来るだけ流す事でダムの底を健全な状態に保つために始められました。
美和ダムの排砂バイパストンネルがやっているようなイメージで考えたらいいかと思います。

実施データは国土交通省 北陸地方整備局 黒部河川事務所の資料をご覧ください。

連携排砂と連携通砂の時、宇奈月ダムでは排砂ゲートを使いますが
細砂通過放流では水位低下ゲートを使用します。

細砂通過放流も洪水の時に行われますので洪水の量が増えた時には
そのまま洪水調節に移行しなくてはならなくなる場合も無いとは言えません。

その場合は水位がEL 245.0mに達した時点で水位低下ゲートを閉めて
水位に応じて常用洪水吐ゲートで対応します。

難しいっ!
今まで見てきたダムの中で一番ゲート操作が難しいっ!!


という事で混乱を極めながらもやってきました排砂路の横。


丸い窓が開いていますがこれはエア抜きですね。
しかし排砂路でっかいな〜。


この位のバランスです。
排砂路の壁の高さは出口付近で15m位あります。


カンディンスキーの絵では無い。
底と両側の壁に底から4mの高さまで耐磨耗の鋼製ライニングが設置されています。

上はコンクリート
左下は石張
右下は鋼板


なんで石が張り付けられているかというと摩耗対策。
土砂はコンクリートを吃驚するほどサクサク削って行くんです。

土砂の流出で有名な大井川水系の寸又川にある中部電力様のダムでは
堤体の下流側エプロンに大穴が開くくらい削られていた事もありました。
土砂と水の力ってほんとに凄いんです。

コンクリートでは耐摩耗性に限界があるという事がわかっていたので削られにくくするために
宇奈月ダムでは石材ライニングと鋼製ライニングを採用しました。

そして石材はというと
板じゃないのです。
真四角ブロック。


施工状況写真。
ぴしーーーーーっと石材が貼りつけというか、積み上げられてます。


使用されている石材のサンプルがありましたので大きさ比較でzippoのライターを置きました。

・・・。
いまいち、比較対象として分かりにくかったか…。