内谷ダム&油谷ダム 見学 その2


説明を受けた後、発電所構内にご案内していただきました。


2台ある発電機のうちの1台が運転中でした。


凄い勢いで回転している水車ですが
実物見ても早過ぎて分かりませんし
写真だとさっぱり分かりませんが
これ、ポンプアップで逆回転しているところなのです♪

発電している時は見せて頂いたことがありますが
揚水しているところは初見♪♪


証拠写真。

有効電力の針が「-」方向に振れているのが
揚水している証拠です。
過剰な電気をちゃんと消費して安定化を図ってくれているのです。

雪がちらつくくらいの寒さの冬の九州でも運転しないといけないなんて
太陽光発電ってほんとに容赦ない。

◆ ◆


発電所見学の後にまずやってきたのは下池の油谷ダムです。
このあたりの石碑はなぜか墨入れが金色。


この場所の空はこの時は曇りでしたが九州のほかの場所で晴れていたら
そこにある太陽光発電施設が発電しています。

ごんごん揚水している真っ只中なので水位は低め。


油谷ダムはロックフィルダムで堤高82.0mあります。


ここから上池の内谷ダムへ水がごんごんポンプアップされています。
発電するときはここからお水が下りてきます。


天端はゆる〜くカーブしています。
余盛りもりもり判別できます。


下流側には管理用の通路は手すり付きです。
ただの段だけのダムも多いので豪華に見えます。


きゅっと狭まった深い谷間なのです。


ダム諸元ありました。

型式 中央土質遮水壁型ロックフィルダム
高さ 82.0m
堤頂長 189.2m
天端標高 EL224.0m
堤体積 1277000m3
総貯水容量 5420000m3
有効貯水容量 3680000m3

です。


右岸から見た堤体の下流側。


貯水池側です。
白っぽくなっている範囲で頻繁に水位が変動しているのです。


右岸側にゲートが見えました。
通常立入禁止でフェンスががっちりしまっていますので
開けて頂き、見せてもらいました。


洪水吐水路になります。

余程の雨にならない限り、運転することは少ない揚水発電用ダムの洪水吐ですが
九州では豪雨、台風の降雨状況により本州の揚水発電用ダムより
使用回数は多くなるのではないかと思ったり。

そしてこの水が流れ下る油谷川というのは
かなりの急勾配で川幅も狭くそんなにたくさんの水を流すこともできず
色々制約があって大変ではないかと道中見た景色を思い出しつつ眺めていました。


呑口からトンネル部を覗きこませてもらいました。
苦手な人にはとても怖い。


高いところから全景を見せてもらったところです。