塚原ダム 見学 その4
ゲートをくぐって天端に入りました。
ゲートリニューアルの時に敷き直したコンクリートでしょうか。
真っ白です。
そしてついに間近にきました。
鋸型の狭間胸壁
Battlement
元々の壁に凸型の突起をつけるとマーロン(Merlon)
元々の壁に凹型の隙間を掘り込むとクレネル(Crenel)
というらしい。
塚原ダムの場合は天端高欄に凸をつけているからマーロンですね。
まさに城壁。
素晴らしい意匠です。
東洋一と呼ばれたダムにふさわしいデザインです。
そして一番驚いたのがその施工技術とコンクリートの品質です。
1938年に竣工したダムです。
見学時には71年経過していたコンクリートです。
なのに
表面はわずかに痩せているものの角がとれていないのです。
型枠を外したばかりの様に角が鋭いままなのです。
これが東洋一のダムのコンクリート
多分当時の国内最高級のコンクリート
感動しながらおさわりしてしまいました。
左岸の取水口に付けられている制水ゲートへの作業用通路。
天端と平行に橋になっています。
制水ゲート側の天端高欄にも意匠は施されています。
手抜きなし♪
制水ゲートです。
リベットがまたまたいい雰囲気ですね。
制水ゲートの巻き上げ機はこのようにゲートピアの上に設置してありました。
動くところ見てみたいです。
傍には行かなかったのですがこの制水ゲートの扉体の向こうに
小さいお部屋のような物が見えていました。
多分ゲート操作室。ガントリークレーンのキャビンみたいな。
天端中央のラジアルゲート8門に近づきます。
越流部を際立たせるように小塔が建てられています。
豪華な造りです。