津賀ダム 見学 その2

美しい麻生堰を愛でた後、どんどんR439を登って行きます。
目指す都賀ダムは現在、横を流れている後川ではなく
四万十川の上流の支川、梼原川にあるダムです。


国土交通省 四国地方整備局 河川部様の四万十川流域紹介ページ

から、とっても解り易い図をお借りしました。
ありがとうございます。


津賀ダムに辿り着くためにはR439の難所、杓子峠を越えなくてはなりません。
しかし日が傾き始めております。

来る途中にこの先通行止めという工事標識をいくつも見ました。
でも工事は現場まで行ってみないと通れるかどうか
迂回路があるかははっきりしないことも多いのでとりあえず突っ切る。


で、この大用という地区に差し掛かった時、突然視界の端に気になる物が飛び込んできました。
時間ないのにここでもストップ。


車を集落入口の路肩に止めて徒歩で入ります。

不審者だ
不審者通報されたらどうしよう
という心配は常にあります。


集落内にこんなかわいらしい手書き地図が掲示されていたのでじっくり見せて頂きました。
この集落は大用という場所なのですね。
沈下橋をはじめ観光ポイントも書き込まれていました。


で、国道439号が「与作」と書かれています。
今は酷道として全国的に有名になった439。

そして地図に書き込まれた「村の恩人 西村辰次郎の碑」という文字。

気になって国道まで引き返しました。


国道の横に立っていた華奢な石碑です。

何が書いてあるのかと
村に何をした人なのだろうかと
漢字だけの碑文を根性入れて読みました。
読めない漢字な個所もあって歯抜けですが。

西村慶作君大用人也性?直好義以里土管大用村治十数年最注意理
財為公益不鮮矣明治二十三年九月十一日暴風洪水卒至君興長男某
将○橋木於激流淘湧之間忽然山崩隕其命○鳴呼村民屬望如君而一
朝遭斯不幸豈不惜乎田興同志相謀為建碑石以傳功勞於不朽云

大用村にいた西村さんという方は村につくした立派な方でしたが
明治23年9月11日に大きな洪水と山崩れが起きた時に亡くなってしまいました
西村さんの功績をたたえてここに碑を残します

って書いてあるのかなと思ったんですが間違っている可能性が高い。
正確ではないかもしれませんので御注意ください。

ただ、この場所に明治23年に洪水と土砂災害が在ったという事は解りました。
国土交通省の公開資料に掲載されています。
台風だったようです。