殿山ダム 公式見学 その7


左岸の繋船設備や取水塔にはこの巡視路で進みます。
こちらにもでっかい防水扉。
やっぱり天端と巻き上げ機を守っているのかな。

「この先って・・・見学させていただけます?」
「はい。いいですよ」

見せていただけても天端までと思っていたので大喜び♪
上流面が見られそうです。


巡視路にはところどころにこんな石柱があります。

「これはなんですか?
「堤体の撓みを測定する機械をここに据えるんですよ」
「あ、ここから測定するんですね」
「さっき見えなかった天端中央のポイントもそこから見えるでしょう」


と言われたので後ろに回って堤体を見る。


見えました♪。
一番ダム湖側に張り出している堤体中央にバルコニーのようなものが。
あの場所に機械を置いて撓みを観測するんですね

「このダムって、うんと水位があがったらどの位、撓むのですか」
「夏冬の気温差で20mm程度変位しますね。水位よりも温度差で変位するんですよ」
「おぉ。そうなのですか! 凄いですね。計画段階の計算と同じですね」
「オリフィスゲートこれだけ持ってますからそれ以上撓んだら大変ですよ」
「た、確かにっ」
「いや・・先日発表された、アーチダムを取り扱った小説で、洪水時に
“左岸変位計が1m移動しています”って文章が出て来まして
私、それを読んで顎が落ちそうになったんですよ。
それも素人さんじゃなくて電力会社に勤めていた経験があるという人が書いた小説だったんで」

「あり得ない数値ですね」
「ですよねー」


1957年に国内初のドームアーチとして誕生したこの堤体でも撓みはほんとに小さいんです。

岩盤が1mも動いたらダム壊れます。
ゲート壊れます。