殿山ダム 公式見学 その8

天端から下流を見ていると展望台が見えました。
大概の距離ですね。
こちらからでは視認するのがやっとです。

そして右岸に戻る途中、ふと気になったのが下流の巨石。
一ヶ所に凄く固まっています。
副ダムをつくっているみたいにうまくまとまっています。
左右の山を見て岩が落ちたのかと思いましたがどうもそんな気配はありません。
「あの大岩って元々あの場所にあったんですか?」
「いや・・あれはもっと堤体の近くにあった物だと思いますよ」
「え・・」
「工事の時にはもっと手前に」
「つ・つ・・つまり・・」
「放流であの場所まで動いたんですね」
オリフィスからの3000t/s級放流って
こんなにとてつもないサイズの巨石を流しちゃうのです!!
水の力ってホントに物凄いんですね。

当日、取水塔には工事の方が作業をしておられました。
この方々もインクラインで、かたこんかたこんと天端まで降りて
堤体を渡ってここまでこられるわけです。

繋船設備は可愛らしく控えていました。

一通り堤体を見せて頂き、管理所前に戻ってきました。

堤体の下流面をじーっと見ているとぺったりした平面ではなく
膨らんだりへこませたりしている複雑な造りになっている事が解ります。
「あのデザインはキャットウォークを歩くときに歩きやすくするための物なのですか」
「いえ、オリフィスゲートの厚みに合わせているんです」
「あ、なるほど」
オリフィスゲートの上部と下部で堤体がふっくらしています。

関西電力の殿山ダム
三成ダム、上椎葉ダムに続いて国内で3番目に竣工したアーチダム
国内で初めて作られることになったドームアーチダム
今のダムデザインでは考えられないそのメカニカルな装備
パーツの一つ一つが隙なく配置された武装のように機能美に満ちています。
雨の中、気温の低い中、私のようなダム愛好家のために見学時間を用意して頂き
詳しい解説を下さった関西電力田辺電力システムセンターの方にお礼を申し上げます。
本当にありがとうございました。
「殿山ダムかっこよすぎです!!」