殿山ダム 公式見学 その4


天端から見あげた右岸です。
一段高い所にあるのがダム管理所です。
「だむかん」です。


いよいよ天端にはいります。
しかしここで不思議なものを発見。

2m近い高さの防水扉が天端の端っこに設置されているのです。
二つ折りになって収納されていました。
扉が閉ったら管理橋と天端の通行ができなくなる位置です。

扉も気になりましたがこの位置まで来たらとりあえず

「ど、どこまで行っていいですかっ」
「見えるところまで行ってくださって結構ですよ(←お見通し)」

だーっと端っこに走り寄る。


殿山ダム右岸御近影来た〜っ!!

関電ブラックゲート
真っ赤なキャットウォーク
なんという攻撃的なカラーリング
なんという無骨なデザイン
メカメカしまくりのオリフィスのローラーゲート
天端からローラーゲートに繋がるワイヤーとガイドシース
岩盤から生えてきたかのごとくフーチングやスラストブロックの無いこの生物感

もう感動するしかないカッコよさ!!

脊髄反射でまたまたカメラ、AK-74フルオート状態。
落ち着け自分。

本当に岩盤からすーっと立ちあがっている感じが凄いです。
直下にこんな大きな岩盤が残されているとか最近のアーチダムでは考えられないです。

折り返すキャットウォークの美しい事。
ちなみに殿山ダムは完璧にシンメトリーなドームアーチ式ダムです。


オリフィス6門のうち中央の2門を除く左右の4門。
昭和63年に新しくつけ替えられました。
一枚が44.2tという扉体重量です。


そしてど真ん中の2門はほかの4門とちょっと違っています。
ゲート上部に温室のようなハウジングがあります。

「あの温室みたいなのはなんですか」
「ゲートを圧着するための機械にクレストからの水が被らないよう
保護のために設置している物ですよ」
「おぉ。あのスペースで扉体圧着のシリンダーが有るんですか」
「シリンダー式じゃないんですよ。カム式です」
「ええええっ♪カム式なんですかっ。カム式の扉体圧着なんて初めて聞きましたぁっ!! 」

No.3、No.4ゲートの銘板にはちゃんと圧着式と書いてありました。
同じようにNo.1、No.2とNo.5、No.6のゲート銘板には摺動式と書かれていました。