立野ダム工事現場遠望 その2


御案内くださったている九州電力の方の後ろをついて行く時に
ふっ・・と視界に入った物が気になる。


・・・・。
モルタルで立野ダムの模型作ったんだな…。
立野ダム、流水型だからそれだとちょっと、常用吐の位置、高いぞ。


中に入りました。


完成イメージ図です。
南阿蘇鉄道のトレッスル橋脚が印象的な立野橋梁の向こうにダムがそびえています。


こちらが図面です。
ホントに低い位置に三つの穴が設けられるデザインです。
ゲートレスクレストの下には堤趾導流壁です。


ホントに不勉強だったので
何度も九州に車でも来ているのに
いつも夜に阿蘇山の横の道路を移動のために使うだけで
阿蘇山を詳しく知りませんでした。

なのでこの立体地図を見て
なんて特殊な地形なんだと吃驚したのです。

何という巨大なカルデラ!
桁違いのスケールというのは小学校でも習って情報としては知っていたけど
カルデラの中にこんなに人家がっ農地がっ鉄道がっ!!町があるっ!!

北と南に大河川が川が二本走っててこの立野の地で外に出るなんて
何という複雑な他で見たことのない個性的な地形っ!!

阿蘇山すげーっ!!
面白ーいっ!!

「こっちの南阿曽村の方を流れているのが白川です」
「熊本駅の横まで流れているやつですね」
「そしてこっちの阿蘇市の方を流れているのは黒川といいます」
「水、黒いのですか」
「黒川の方が勾配が緩いので白川の方が急勾配で白波が立つから
とか言われています」
「火山灰堆積とか崩壊地があって水が濁るというわけではないんですね」

九州には紫川もあるし緑川もあるし
青川とか赤川もあるのかなぁ…と、ほわほわん。


そんな阿蘇外輪山の唯一の川による出口、立野渓谷に
治水専用の流水型ダムとして造られているのが立野ダムです。

堤高:約90m
堤頂長:約200m
天端は僅かに曲線を描いています。
曲線重力式コンクリートダムです。

不思議なのはもう工事が始まっていて
天端標高もサーチャージ標高も決まっているのに
堤高と堤頂長に“約”がついている事。
微妙に工事が進むにつれ掘削に合わせて変わるのかもしれない。


模型もちゃんと曲線重力式で造られています。


このダムサイトの航空写真です。

立野ダム予定地工事現場と
黒川第一発電所の位置関係が見られました。


三つ穴があると顔になる法則により
可愛くなっております立野ダム模式図。

90m級のダムですので底部にあいている穴というのは
実はものすごく大きくて高さ5m×幅5mもあるのです。


流水型ダムの洪水調節のパネルです。
立野ダム工事事務所のHPの方でも
分かりやすい説明がたくさん出ています。


工事が進む立野ダムではインフラツーリズムとして現場見学も
すでに開催されているようです。
多くの人に参加してもらってダム現場を見てほしいです。
動き回る建機、重機を見ているの、楽しいですよ♪