帝釈川ダム 見学 その4


しかしほんとにすごいダムサイトです。
下流側の岩壁がゲートハウスの向こうに絶壁垂直でそびえ立っていますし。


天端は短いのですぐに左岸まで渡り切れます。


そして嬉しいのがここにつけられた土木学会賞受賞のプレートです。

帝釈川ダムは大正時代に作られた素晴らしいダムです。
しかし洪水吐能力増強と発電力向上のために工事が行われ
現在の姿になったのです。

工事についての詳しい説明も全部わかりやすく書いてくださっているので
事前学習なしでここに来ても工事のことがよくわかる。
こういうのって素晴らしい♪


右岸側の取水塔はかろうじて側面を見られますが
上流面というかゲートピアしか見えないのは仕方がないです。
下流側もゲートの間から見下ろししかできないし。。


落ちないように手を伸ばして撮るけどこれくらいが限界です。


左岸側にも階段がありますので登ってみました。
少し離れたところにも設備があるのでそっちに移動。


左岸側はこんな屋根つきの通路が整備されているので
落石も心配しないで安心移動。


堤体から少し離れたところにトンネル式の洪水吐があります。
クレストのゲートはNo.3と4なので
こちらのトンネル式洪水吐のゲートがNo.1と2でしょう。


堤体からトンネル式洪水吐までの間に溺堤のようなものが見えていました。

現地では何か判らなかったので帰宅してから調べたところ
帝釈川ダムは昭和41年にトンネル式洪水吐にローラーゲートが備え付けられるまで
木製の転倒ゲートが111門(!)も並べられるという造りであったそうです。

その越流部の土台ではないかと思われるのですが図面を見ないとなんとも…。

というのは木製で転倒ゲートというのに引っかかるのです。
私が知る限り、パスコー堰くらいしか思いつかないのですが…。
パスコー堰だったら操作が大変です。
111枚もあったら何時間かかるかわからないし
こんな水深の深い所につくるものでもないはず。

考えられるのは角落とし的に薄い板をスリットにはめ込んでおいて
水位が板の上まで上がってきたら浮いて流れ出てもいい物にしておくという方法。

竣工時の図面がないと
素人なので限られた知識だけで
妄想してしまうので危険。


とことこ移動していくとダム湖の横なのにサイレン吹鳴看板が。
なぜこの場所に?
ここはダムの放流で水位が上下することは多少あるかもだけど
下流の川のような水位上昇はないはずなのに。
うーんうーんよくわからなーい。


こちらが新帝釈川発電所への取水口です。
奥に見えているのは平時は無人の管理所です。