相当ダム 見学 その2


堤体に近づきます。
ここでも両岸には転石ダムで見たのと同じ中々頑丈な蔓植物が
堤体に進出しています。


天端を見て驚いたのは入りやすいようにタラップが設置してあったことです。
作業用なのだと思われましたが慰霊碑を見た直後で
もうひとつ頭に浮かんだのは車椅子です。

ここで毎年開催されていた米軍との合同慰霊祭。
そこには足腰の達者な方だけでなく
工事に従事した方の親族、高齢の方も参加されていて
車椅子の人もいたのではないかと思い浮かんだので。

まぁ今はポータブルスロープも運搬しやすい物が出回っていますので
作業用で間違いないでしょう。


少し貯水池側から見た堤体です。
満々ではありませんがはらはら水位になっていないのでよい感じ。


天端はコンクリート製の高欄ですパラペットタイプではありませんでした。
いや、物資が困窮していた終戦間際だったから
このタイプになったわけではないと思いますが…。
もしかしてそうなのかな。


左岸側の下流を見たところです。
なだらかな大きな段がいくつもあります。

元々の地形はどうだったのか判らないですが
この段がとても印象深い。


貯水池を見たところです。
相当ダム貯水池の容量は415000m3です。


堤体のほぼ中央に取水塔です。
相当ダムも転石ダムと同じく高欄は低めで
突出物が全然ないのですっきり天端。


ハンドルが三つ並んでいます。
足元の鉄板は点検用のマンホールの蓋部分。

取水した水が浄水場に向かって出ていく底樋のルート。
作業車が通りやすいように舗装されています。