相楽発電所取水堰堤 見学 その4
真ん中が魚道
その左が流筏路
設計計画に書かれていたとおり
魚道は1/10勾配で流筏路は1/12勾配なので
流筏路の方が緩やかです。
魚道の横にきて、はっ!となりました。
「閘門の石材とか流筏路の石材とか御影石かなぁ。豪華な切石ですよねぇ」
「石の種類まではちょっと分かりませんが」
「なのに魚道はちゃんと川で採ったっぽい丸石で造ってありますね」
「魚にはその方が良いと考えたのでしょうかね」
あまりに水量が多くて遡上する魚の姿は見えなかったのですが
わざわざ、魚道だけ丸石で作るという手間暇をかけていることに
現場でとても感動したのです。
舟運のためにこんな立派な閘門を整備
魚道には丸石で自然な河川環境に近いものをと気配りが凄いです。
ここ、昭和3年竣工なんですが・・・。
取水堰の本体です。
豪快に流れている木津川の水。
見学前日、かなりのまとまった雨がありましたので
見学時は上流の高山ダムが90t/s吐いていて
決瀉板の上の水が凄い厚さになっていました。
50cm位あったと思われます。
流筏路は波で角落としの上からこぼれてくる程度なので
もしかしてベストな水位なんじゃないのかと思って見ていました。