品木ダム 見学 その2


町の外れに真っ青な空の下にそびえるタンク。
ここが中和工場です。

中和工場の敷地には中和事業を良く知ってもらおうとたくさんの展示がありました。
環境アミューズメント計画と名づけられた事業です。
それらについては品木ダム水質管理所のホームページで御覧下さい。


ただ見るだけでは湯川が強酸性河川であるとはわかりません。
そして強酸性河川が人の暮らしにどんな害をもたらす物なのか温泉に浸かりに来ただけではわかりません。


中和工場の敷地の端にある橋のような見学スペース。


これは見学用に作られた物で対岸に渡る為の橋ではありません。
この下に走るパイプから石灰ミルクが川に投入されています。


真っ白な液体がパシャパシャと川に落ちていきます。
強酸性の水に加えられるアルカリ性の石灰ミルク。
原料の石灰は同じ群馬県の甘楽郡南牧村で採取されている物を使っています。
 

透明な川に真っ白な液体を流しいれている。
工場らしい建物から排水が垂れ流されている。

高度経済成長の最中に日本各地で工場廃水で起きた公害病。
それと似た印象を見ている人が抱くのでしょうか。
石灰ミルクの投入現場を訝しげに覗き込む観光客がいました。


石灰ミルクを投入している橋の上流、温泉街からの排湯を含む湯川の水です。
この付近で湯川はpH2.1の強酸性。胃液並のpHです。


そして振り向くと石灰ミルクが投入された後の湯川の水を見ることが出来ます。
ここから湯川の水は化学反応を起こしながら品木ダムまで流れていくのです。