品木ダム 見学 その3


環境アミューズメントの展示を一通り見た後に一段高い場所にある管理所にやってきました。


ここが品木ダム水質管理所です。

玄関に入ってすぐ、吾妻川流域の大きな航空写真が壁一面を覆うほどのサイズでありました。
これだけの地域に広がる強酸性河川が在るのかと航空写真に見入ってしまいます。
このエリアに点在する硫黄鉱山跡からの雨水、草津白根山の麓に湧き出る強酸性温泉の排湯。

中和事業がなされたら吾妻川は人の暮らしを潤す川になれる。
中和事業がなされたら吾妻川は治水の為の構造物を建設できる。

昭和39年事業は始まりました。

 

管理所の中に進んでカウンターを見つけました。
その前にパンフレットがたくさん並べられている棚を見つけてわくわく資料を探します。
欲しいパンフレットを見つけて職員の方に分けてくださいとお願いします。
職員の方は笑顔で資料を出して分けてくださいました。

◆ ◆ ◆

草津温泉市街から車で移動します。
中和工場から約5km、隣にある六合村に入ります。
中和事業の最重要施設、品木ダムを見る為です。
 


品木ダムに到着しました。
当日、周辺は工事中の個所が多くありましたが車の通行は特に制限されていませんでした。


品木ダム左岸より。
堤体に洪水吐きゲート。
右岸に管理所(跡)。
浚渫設備。
そして浚渫泥土をくみ上げるサイロが山の上に見えています。


薄曇りの空の下、緑色のダム湖の水です。
湯川の水は流れてくる途中で混和され
中和事業の科学反応で生じた中和生成物はダム湖に届き
沈殿物は静かに湖底に溜まっていきます。

ここで強酸性の水はpH5〜6にまで改善されています。