千本堰堤 見学 その3


もともと何か図があったのかも・・・
という半分だけ書かれた説明板。

こちらに千本堰堤の諸元が書かれています。

堤高は15.76m
堤頂長は109.09m

さらにほかのダムではあまり見ない点も記載されていました。
 堤頂幅 2.12m
これは天端の幅かと思われます。

 越流部の幅 57.69m
これは多分、敷幅のことと思われます。


忌部水道局の方にご案内頂き
天端に入れていただけることになりました。
通常はこのように門扉が閉まっていますので天端に入ることはできません。


転げ落ちないよう足元に注意して道路より少し低い天端に階段で下りていきます。


階段の横にも凝った意匠のてすりが石造りでこんな風に残されています。
大正ロマン。


天端に降りてきました。
この日のダム湖の水位は低めだったそうです。
理由は後ほど判明。


昔の写真にはなかった新しい機器が
大正ロマンあふれる天端に等間隔で設置されていました。

「これ・・・堤体の変位観測レーダーですよね」
「古いダムですから」
「色々台無しな感じが…でもダムがお仕事するために必要なら仕方無い」
「国土交通省から指導を受けていまして・・・
古いダムなので地震対策として水位も低めにしているのです」
「勿体なーっ! 貯められるのに水位低め運用って水道のダムにダメージっ。
でも古いダムって堅牢な作りなので大丈夫とは思うんですけど。
阪神大震災の時の布引五本松も大丈夫だったわけですし」

土木遺産であろうとも働くために必要な設備は設ける。
それが景観にいろいろ影響があっても儲ける。
これは現役ダムの使命。