セバ谷ダム 見学 その2

下って行く道の横は沢になっていてばしゃばしゃといい感じに水が流れています。


その沢の水はダム湖に入って行くのですが
ダム湖直前にコンクリートで固められた水路になっています。


ここで沢の水が二つの方向に分けられていました。
殆どは幅の広いこの水路をそのまま進むのですが
写真手前にある壁に取り付けられた樋のような細い部分がわかるでしょうか。


この樋に入った分は水路の壁を走りなんと余水吐の中に流れています。
それ以外の分は全部ダム湖に。

洪水吐部分のコンクリートがとても新しいです。
これは改修工事が有ったようですね。


余水吐の中にばしゃばしゃ流れこむ水。
これは量から考えて、また、どう考えても後付であろう構造なので
河川維持用水として確保されているものだと予測。


どのダムも直下に瀬切れを起こさない対策として義務付けられたこの河川維持用水ですが
既設のダムにこの仕組みをつけるのは大変。
発電用ダムで小放流設備を持って居ない場合はほんとに大変。

大森川ダムのようにパイプを引いて下流に流していた例も見ました。
そのダムによっていた策の取り方は色々だと思います。

これまた面白い方法を見ることができました。


目をダム湖の方に向けると奥にあるメインのセバ谷からのお水が相当量、流れ込んでいます。
凄い景気よく流れてきています。

ここでとにかく気になったのがダム湖の水の流れ。

両側からそこそこのお水が入ってきているからなんでしょうが
小さいダム湖の中で水がぐるんぐるん回っているんですよ。
複数のゲートが有るダムで1門だけ放流している時の副ダムの中みたいにぐるんぐるん!!

普段は静かな波一つないダム湖ばかり見ているので
この水の流れと回転の凄さにもう吃驚。

以前見学させて頂いた北陸電力の真川調整池ダムでは
丁度、抜水後で水位が半分くらいの時を見せて頂いたのですが
この時も,“ばしゃばしゃ”というより“どーーーっ”というくらいの水が
ダム湖に入って来ていて水が凄く流れていたのを見て感動したのです。
まさにそんな感じでした。

こういう時、動画が撮れたらね〜・・と。