笹生川ダム 見学 再び その3

天端レベルを見学した後、笹生川ダムを管理している
福井県の職員の方に堤体を下流側から見たいとお願いしました。

「堤体下流側なんですが・・ここからエレベーターで降りたらすぐなんですが
(監査廊出口から)出たところがちょっと・・沼みたいになっていまして
ここから行けないんですよ」

沼 !?

堤体の下が沼?

「沼…って…足元が凄く悪いという事ですか」
「はい。」
「エレベーターで降りても監査廊から出られないから見あげられないという事ですね」
「そうです。なのでちょっと歩かないといけないんですが下から回りましょう」

という事で堤体から一旦離れてきた道を引き返しました。

車を止めてから道があると言いきれない大変な藪の中に進んで行きます。
道らしきものはあったのですがしばらく進むと目の前に川が出現。
地図にない川も現れる笹生川ダム直下。

この川を渡る時に石の上をうまく渡れず川落ちしました。
川落ちは久しぶりです。
カメラは無事でした。


そしてどんどん進んで行くのですが藪で道は全く見えません。
しかも藪を形成している草や灌木の背が高い。

案内してくれる福井県職員の方も私の姿を見失いそうな藪でした。
本物の藪漕ぎです。


そうして進んで行くと突然視界に余水吐が現れました。

「うわーっ!! 凄いところに出てきたっ!!」

思わず叫ぶ。

まさかこの余水吐をこの角度で見られると思っていなかったので
いきなり大興奮。


藪の背が高いのと私がチビなのと
余水吐直下は沼というか川というか
水が流れる場所なのでどうにも近づけないため
こんなに凄い場所まできているのにこれが精一杯。

腕の伸びる一番高いところまでカメラを上げて
方向だけを決めてヤマ勘撮影。
数打ちゃ当たるはずだと気合だけで撮影。

立っている場所はこの余水吐が働きだしたら水が流れてくるまさに出口。
真名川ダムまで届く水の出口。

その場所はこんなにものすごい藪でした。
沼地といった方がいいかもしれません。


藪の切れ目を進んでも足元が危なすぎてコンクリートにお近づきになれない。
ここから見ると本当に巨大な余水吐です。

散々もがきましたが能力限界なのでここで諦め
本来の目的である堤体直下に進みます。
しかしこの先は更に道が無くなっていました。

更に藪漕ぎ、灌木またぎ。
全身、草の種やら枯葉やらがくっついて壮絶になってきました。


ちょっと道だったかなと思わせる隙間を進んで見えてきました。
笹生川ダム下流面。


雨粒が落ちてくるけど川落ちしているのでもう気にもならない。
何とか真向を撮ろうと必死です。