笹生川ダム 見学 再び その2


普段は入れない天端に入れたので嬉しくてゲートにお近づきに。
このクレスト部のローラーゲートは建設当初からの物です。
奥越豪雨を経験しているゲートです。


ローラーゲートの上端に付けられた銘板を見つけました。
あまりにも文字が薄れていて読み取るのが困難です。


かろうじて読み取れる文字
「笹生川堰堤堤頂水門」です。


左岸の取水棟を見ているとその横に石碑のようなものがあるのが見えました。
慰霊碑なのかと気になり、側まで近づきます。


立っていたのはとても立派な石碑でした。

「小沢区 萬霊碑」とあります。
慰霊碑ではないようです。
横に回ってみると由来が書かれていました。

小沢区 萬霊碑

昭和三十年一月建立


福井県大野郡西谷村小沢は発祥以来数百年四十余戸二百数十人の
部落として素朴なる人情と共同精神に富み平和なる楽土であった
 昭和二十七年初春俗稱谷戸付近に県營笹生川ダム建設の議が起り
交渉に交渉を重ねた結果同三十年一月十七日円満解決同五月工事を
開始した
 依って昭和三十年十一月初旬部落会三の大法要を営み各地に住居
を求め湖底に沈む故郷を去った

水没した地区の石碑

離村記念碑でした。

笹生川ダム建設で移転した集落については
全国の廃村を取材しておられるHEYANEKO様の
「HEYANEKOのホームページ」の中の
「廃村と過疎の風景 〜自治体規模で消えた村(2) 福井県旧西谷村〜」
が詳細な情報を公開しておられるので是非ご覧いただきたいと思います。