三瓶ダム 見学 その2
見学時の水位。
EL127.8mというところでしょうか。
三瓶ダムの常時満水位はEL127.0mですから0.8mほど高い事になります。
0.8m高いからあれだけ元気よく出ているのですね。
ダムサイトの説明板です。
堤高は54.5m
堤頂長は140.0m
凄く大きなダムではありません。
むしろ可愛い方です。
このエリアにあった既往最大の豪雨。
昭和50年の梅雨前線です。
オリフィスもクレストもゲートレスですから
流入に合わせてじわじわ放流量が増えていきます。
ダム湖貯水位が下がれば放流量も減っていきます。
380.0m3/sの流入を60.0〜80.0m3/sにカットする計画。
この昭和50年7月のデータを気象庁のHP「過去の気象データ検索」で探しましたら
昭和51年以降の降雨データしかなくてしょんぼり。
島根県のHPで探すと・・
ありました!!
「島根県の主な自然災害歴(その2)」
6Pに記載があります。
昭和50年梅雨前線大雨で7月13〜14日にかけて
時間雨量 74mm、24時間雨量 215mmという物凄い雨が降っていたのです。
この豪雨による三瓶ダム下流の大田市の被害は
死者9人、負傷者16人、全壊26戸、半壊5戸、浸水3102戸
この豪雨と同じ規模の雨が来ても大丈夫なようにと造られたのが三瓶ダムなのです。
堤体の標準断面図です。
堤趾導流壁も描いてくれているのでどれだけ高いかよく分かりますね。
堤体上流面図です。
右岸のリムグラウトトンネルも描いてくれています。
細かいところまできっちりですね。
管理所の一部が資料室になって公開されているようでしたので入ってみました。