青土ダム見学 その2


かなり近くまで擦り寄ってきました。管理事務所も見えています。
減勢工の丸いコンクリートの上はどんな風になっているのか気になります。


堤体の横にあがってきました。
ダムサイトの公園です。

この青土ダムは滋賀県では氾濫する川として「近江太郎」と呼ばれ、最も
厄介といわれていた野洲川の上流に作られた二基のダムのうちの一つです。

同じ川にいくつもダムがあってもそれぞれが同じ管理母体であるとは限りません。
この野洲川は上流に野洲川ダムを持っていますがこれは灌漑用なのです。
それに対して青土ダムは工業用水と水道用、発電もしている多目的ダムなのです。
県がこうした多目的ダムを建設するというのは珍しい事です。

国土交通省直轄ダムは多目的構造をもっていても主として治水を行ないます。
水資源開発公団のダムは殆どが多目的ですが主として利水です。
電力会社のダムは当然、発電の為です。
農林水産省は農業用水・灌漑目的のダムを作ります。

各都道府県レベルの自治体が作るのは殆ど水道の為のものであり
そんなに大きなものは作れないのが現状です。

それにしてはかなりデザインも含め予算をかけているな...。
というのがダムを見ての第一印象でした。


天端には県道が通っています。360mの天端です。
人の姿が少ないけれど交通量はその割に多いと思いました。


ダム湖側の堤体は普通のロックフィルダムです。
遠くに取水塔が見えています。その手前に...。


これがあの洪水吐き♪
見た事が無い変わった形の、しかも自由越流式洪水吐き。
どんなものなのかとわくわくして近づいた時...。

ま!まさかっ!!