小丸川揚水発電所上部ダム・下部ダム 見学 その4


鞍部ダムのかなすみダムの近くに移動してきました。


ちゃんと大きなダム名碑も立っています。

「AFRDなので余盛が気になります」
「余盛はちゃんとしてありますよ」
「沈まないから0.0○%なんですよね」
「かなすみダムは実はそのわずかな余盛を見分けやすいポイントがあるんです」


「手すりを設けてあるんですが」
「はい」
「手すりの頭の高さを見て行ってください」
「はい・・・あ!あそこだぁっ!あそこが高い」

見つけるなり嬉しくてたたたっと駆け寄ってしまいました。


ここがかなすみダムの天端中央の余盛の一番高いところでーす。
てっぺーん♪


ちなみにかなすみダムだけではなく
周囲の山は完璧に緑化されています。
もともとこの場所にあった木々を取り置きして工事の後に再度植樹するのはもちろん
工事中に環境変化が少なくなるように工夫されていたからです。
クマタカの個体も確認されていましたし。


貯水池は池の縁から大型車両が通行できるくらいの幅をあけて
周囲をフェンスで囲ってあります。この外側に管理道路があります。
これはフェンスの中に入れて頂いて撮った写真です。


「ここが歩場になります」
「ほば」
「アスファルトの上を歩いたら靴にくっついてしまうし足跡もついてしまいますよ」
「なるほど。ここは普通の靴で歩ける舗装なんですね」
「なので一定間隔でこういう貯水池に入る場所に歩場を設けているんです」

AFRDならではの特徴ですね。


小丸川発電所のダムの設計を担当された方と記念写真♪
直々に説明を受けられて幸せなのですが
私の頭が賢くないから追いつかない。
すいません…。

◆ ◆


大瀬内ダムを見せていただいた後に
山を下りて下池の石河内ダムに向かいます。


県道から分岐して川に架かる橋を越えて右岸側に
小丸川発電所がありました。
門扉の向こうに何か展示してあります。


導坑TBMのカッターヘッド♪
直径2.7m。
最初に山に切り込んでいくのはこっちの子。


そして発電所前の広いスペースで山肌に展示されているのが
メインの拡幅TBMのカッターヘッド。直径6.1m。
この直径の水圧管路が山の中に走っているんです。
凄いですね。

小丸川発電所はフルパワーで30万kW×4基で120万kWですから♪